「外壁材・屋根材」の種類と特徴
皆さんは、自分のお家がどういった外壁材・屋根材を使用しているかご存知でしょうか?
日頃から、雨風を受け続ける外壁や屋根。お家を長持ちさせるためにはメンテナンスが必要不可欠です。
そこで、自分のお家がどういった外壁材・屋根材を使用しているのかを知る事で、必要なメンテナンス
方法や時期、価格帯などをある程度予想する事ができます。
今回は、よく使用されている外壁材・屋根材の種類や特徴についてご説明させていただきます。
外壁材
<1.サイディング壁>
サイディング壁は、国内シェアの80%以上を占めています。一般的に、セメントや繊維などで形成されている窯業サイディングや鋼板で形成される金属サイディングが多く使用されています。


<特徴>
①軽量で耐震性に優れている
モルタル壁に比べて重さは約2分の1だと言われています。軽量にする事で、揺れに対して被害を軽減します。
②種類やデザインが多い
シンプルなデザインから、金属製やタイル調など様々なラインナップがあります。お家のイメージや雰囲気に応じて、選ぶことができます。


③完成にムラが出ない
工場で製造されたサイディングボード壁は、を貼り合わせる作業は、モルタル施工に比べて職人の技術などにムラが出づらい。
④耐候性が高い
サイディングは表面に耐候性に優れた塗装が施されているため、紫外線や雨水などの自然環境に耐えることができます。塗装された塗膜も年数が経つと劣化するため、10年~15年を目途に、メンテナンスが必要です。
外壁材
<2.モルタル壁>
モルタルは、水やセメント・砂などを混ぜ合わせ、ペースト状になったものをその場で塗り仕上げていきます。外壁だけでなく内装壁などにも併用することができます。塗り仕上げにも色々な方法があり、工法によって印象が変わる壁材です。


<特徴>
①意匠性に優れている
モルタル施工は様々な仕上げ方があり、味わい深いデザインに仕上がります。職人がその場で柄付けなどを行う為、職人の技術などが必要になりますが、自由度が高くオリジナリティに溢れるデザインに仕上げることが可能です。
②耐火性に優れている
モルタルは、砂やセメントなどの不燃性が主成分でできています。なので、耐火性に優れており火災の際に炎が燃え広がりにくいです。建築基準法では【不燃材料】という非常に火災に強い材料として承認されています。
③耐久性に優れている
台風などで飛来物が外壁に衝突し、破損するケースは少なくありません。しかし、モルタル壁は強度が高い為破損しづらいのが特徴です。

スタッコ

スタッコ押さえ

コテ仕上げ
屋根材
<1.和瓦>
和瓦は、粘土を使用した焼き物の屋根材です。日本瓦とも呼ばれ、日本を代表する屋根材の1つです。純和風なお家で使用されるケースが多く、重厚感や高級感がある風情を感じられる屋根材です。

<特徴>
①耐久性に優れている
和瓦は粘土を窯で焼成するため、ほかの屋根材に比べて厚みがあり非常に耐久性が高い屋根材です。また、屋根材の寿命が長く「約50~100年」と言われています。時間が経っても、美観が保たれやすいのも大きな魅力の1つです。
②防音性が高い
和瓦は厚みがあり、瓦と下地の間に空間があるため、雨音などが室内に響きづらいです。
屋根材
<2.スレート瓦>
スレート瓦は、セメントや繊維を高圧高温で成形した屋根材です。『カラーベスト』や『コロニアル』とも呼ばれます。昔は屋根材と言えば和瓦が主流でしたが、洋風なお家が増加している点や耐震性が懸念されているため、現在最も多く普及されている屋根材になります。

<特徴>
①種類や色が豊富
カラーベストは色や種類が豊富なため、外壁の色合いや雰囲気に合わせて組み合わせることが可能になります。
②耐震性に優れている
和瓦に比べてかなり軽量になっています。お家の頭となる屋根を軽くすることで、お家への負担が軽減され、耐震性が高くなります。
屋根材
<3.金属屋根>
名前の通り、金属を材料とした屋根材です。近年では金属屋根のデメリットである、断熱性や遮音性が低い点などを改善した商品も数多く販売されています。

ガルバリウム鋼板

瓦棒
<特徴>
①耐震性に優れている
スレート瓦と同様に、和瓦に比べてかなり軽量になっています。お家の頭となる屋根を軽くすることで、お家への負担が軽減され、耐震性が高くなります。
②意匠性が高い
金属は加工がしやすいため、長尺の平板から瓦型の商品など様々なデザインが展開されています。デザイン性が高いお家で採用されることが多い屋根材です。
屋根材
<4.セメント瓦>
セメント瓦はセメントや川砂を主成分とし、瓦型に成形した屋根瓦です。和瓦とは違い、表面が顔料で色付けされているため、塗装によるメンテナンスが必要です。

<特徴>
①デザイン性が高い
セメントを主成分としているため、重厚感を損なうことなく様々な形を成型することができます。和瓦のような和風なセメント瓦だけでなく、洋風なお家にもあうデザインなど、様々な形状・色が展開されています。
②耐用年数が長い
セメントを主成分とするスレート瓦に比べて、厚みや耐久性があります。耐用年数は一般的に約30年前後と言われています。
お家を守ってくれる大切な外装。
種類が豊富にあるため、メンテナンスの方法や時期を適切に選ぶことが重要です。
「うちはどんな方法が良いのかな?」という疑問にもお応え致します。
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